たゆたえども沈まず

 この言葉はフランス・の首都パリの紋章に記された標語です。パリの歴史的な誇り、困難に屈しない精神を象徴しているそうです。原語では Flctuat nec mergitur. 世界史の知識に乏しい私でも、パリの市章にこの言葉が記された重みを何となく感じます。自分たちの歴史に誇りを持ち、様々な困難に打ち勝ち、世界に冠たる文化・芸術を育て上げた矜持のようなものを感じます。
 

 閑話休題。「世の中は三日見ぬ間に桜かな」〜大島蓼太〜ということで、本日(2026 4月17日)弘前の桜を見て来ました。感動しました。市営体育館の駐車場に車を停めてお城の外堀に着くと、春爛漫としか言いようがありません。空気が澄んでいたせいか桜の色が平年より淡い感じがしました。
 毎年来ているのに、今年は新たな発見がありました。岩木山です。青森市から弘前市に向かう道々、岩木山が右に見えたり左に見えたりするのです。その都度、山の形がちょっとずつ違うのです。その数十分前には、八甲田の山々が車の進行とともに山容を変えるのを楽しみました。ドライブの楽しみ方の一つだな、と新たな発見。
 でも八甲田山の変化もさることながら、岩木山の変化は圧巻。この感動を引きずったまま外堀の桜に身を包まれたものですから、目で感じる桜の美しさというより、外堀・見物人・青空・太陽・桜、それらが一体となり、私もその一部という感覚を味わいました。

 よく見ると、古木から若い木が生えていて、その細い枝が青空めがけて高く伸び、たくさんの花を付けています。それらが連綿と連なり、見事な空間を作り出しています。私はこれらを維持している弘前の方々に深い敬意を表したいのです。「たゆたえども沈まず」弘前の桜を見てこの言葉を思い出しました。日本一の桜を守り続ける気概・誇り・矜持に感謝、そして乾杯。